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さて、3 回くらいかけて、長々と “傾聴戦略” について、自身の思うコトを、一部 (あまり詳しくは書いていなかったりもするのだけれども) 例も挙げていきながら書き記してみたわけで。
まだまだ、あと少し “大企業におけるソーシャル メディア マーケティング” について、自身が個人的に色々と考えているコトを書き連ねてみようと思うのだけれども、今回はちょっと “Buzz/Viral 型のよくある失敗パターン” について考えてみようと思う。
とはいうものの、今回書いてみようと思うパターンは、実際には、とくに “大企業” にかかわらず、結構色々なトコロで見られるような気もするのだけれども…。ただ、どちらかというと、大企業の方が、そのステークホルダーの多さがゆえに、こういったパターンに陥りやすいとは思うわけで。
さて、以前 42 回にわたって長々と書き連ねた一連のエントリーでも記した、いわゆる “Advocacy 型” のアプローチ、そして最近 3 回ほどのエントリーで書き連ねた “傾聴戦略” だったりといったものに関してなのだけれども、実際のトコロ、それほど目新しいモノという印象は、あまり無いのではなかろうか。おそらく、これらがどういうモノで、大体、どんな効果をもたらすかは、少なくとも、実際にマーケティングの現場に立つ担当者は、もちろんのコト、組織の上層部も含めて誰しも、イメージを持つコトができるはずだ。
実際、“グランズウェル” が世に出て以降、そして、単純に Buzz や口コミを追いかけるというわけではない、中長期的視野に立ったソーシャル メディアの活用事例が徐々に知られてくるようになってから、Advocacy 型のアプローチや、傾聴戦略は、色々と検討されているし、実践に向けて動いていたりもするわけで。
ただ、なぜか Advocacy 型のアプローチも、傾聴戦略も、これだけ色々と考えられたり、語られたりしている割には実践されていない。実際のところ、ソーシャル メディアは、やはりまだまだ Buzz/Viral 型のアプローチに用いられがちだったりもする。そして、こういった Buzz/Viral 型のアプローチの成功例は、決して多いとは言えないのが現状だと思う。
Buzz/Viral 型のアプローチの成功例が、あまり見出されていないのに、そして Advocacy 型のアプローチや、傾聴戦略の重要性がとくにクローズアップされているのに、なぜか実際に世に出る施策は、Buzz/Viral 型のアプローチ一辺倒になってしまう。もはや、“わかっちゃいるけど Buzz/Viral” な状況になっているのではないかとも思うのだけれども、ソレは一体なぜなのだろうか? そして、これらの Buzz/Viral は、なぜあまり成功しないのだろうか? 今回は、その理由をいくつか類型化した形で考えてみようと思う。
1. Advocacy 型の施策がいつの間にか Buzz/Viral 型にすり替わるケース
実は、このパターンは、かなり多いのではないかと思う。当初、施策を企画していく段階では、Advocacy 型であったり、あるいは傾聴戦略的なアプローチになっているのだが、実践に至る段階までに、Buzz/Viral 的な要素が中途半端な形で含まれてしまうというモノだ。施策の担当者の意図としては、Advocacy 型なアプローチであったり、あるいは傾聴戦略をベースにしたモノであったとしても、実践に至るまでに、様々なステークホルダーを経由していくうちに、「コレで、どうやって口コミを拡げるんだ?」であったり、「せっかくソーシャル メディアを使うのに、なんか地味じゃないか?」というような意見に巻き込まれ、結果的に中途半端に Buzz/Viral 型の要素を盛り込んでしまうコトが多い。
もともとは Advocacy 型、あるいは傾聴戦略をベースにコミュニケーションの根幹を構築していた施策に対して、後付けという形で Buzz/Viral 的な要素を盛り込むため、軸が大幅にブレてしまうコトになる。結果、どっちつかずの状況になり、最終的には失敗する可能性が非常に高くなるのだ。
2. 思い切ったネタ (Story) が、だんだんコンサバになってしまうケース
このケースは、Advocacy 的アプローチや、傾聴戦略という形ではなく、最初から Buzz/Viral 型のアプローチを狙っている施策で、どちらかというと、比較的規模の大きな企業における Buzz/Viral 戦略によく見られがちなのではないかと思う。
実際、Buzz/Viral 型のアプローチにおいて、何よりも重要になってくるのは、いわゆる Buzz-Ability (話題性) や、あるいは Talk-Ability (人に話したくなる要素) を有したコンテンツをフックとして、意図的に WOM を発生させるという点だ。そのためコンテンツのおもしろさやインパクトを中核としたプランニングを行っていくことが、重要になってくるのだけれども、このおもしろさやインパクトが、実践に至るまでに、そして様々なステークホルダーを経由していくうちに、どんどん “無難なモノ” に落ち着いてしまうコトが多いのだ。
ソーシャル メディアは、いまや多くのコンテンツに満ちあふれている状態にあるわけだが、そういったあまたのコンテンツの中で強い印象を残し、かつ、人に伝えたくなるような、コンテンツを作るために時には “かなり過激なアプローチのコンテンツ” を作る必要も出てくるかもしれない。ただ、企画段階では盛り上がるのだけれども、実際に、そのコンテンツを発表するというコトが現実味を帯びてくると、「こんなコンテンツを出して大丈夫だろうか…」という、いわばコンサバな懸念が徐々に大きくなり、結果、少しずつ “丸く” なり、最終的には無難な、言い換えれば “全く印象に残らない” コンテンツに落ち着いてしまうケースが多い。
極端なケースでは、当初は面白さやインパクトだけを中核としたコンテンツ企画をしていく過程で、製品やサービスに直結したプロモーション的な内容に変化してしまうコトもある。結果、素人が作った CM のような状態になり、最終的には失敗するようなコトになってしまう。
3. 結局 “中の人” の自分本位なコンテンツになってしまうケース
コレは、2. とかなり似通ってくるのだけれども、若干異なる。ある意味では 2. よりもお粗末なケースになってしまうかもしれない。
2. では、Buzz/Viral 的な効果を狙って、一度はインパクトのあるコンテンツを考えようとしたものの、発表が現実味を帯びてくるに伴って、だんだん逃げ腰になってしまうケースなのだが、コレは、どちらかというと、ステークホルダー (の一部) の自己顕示欲が強く、かつ声が大きい (もとい発言力が大きい) 場合に多く見られるだろう。
ターゲットとしている顧客層が、どういったコンテンツに反応するか、綿密に企画を立ててコンテンツ開発を行っていく中で、「いや、自分はこういうコンテンツの方が良い」と自分好みの内容をプッシュし、ソレが押し通されてしまうケースだ。
もちろん、この内容が、逆に非常に大きな結果をもたらす場合もあるのかも知れないけれども、往々にして、そういうコトはなく、むしろ明らかに的外れになってしまっているケースが多い。
その結果、中の人のエゴが際立ったコンテンツが表に出るコトになり、Buzz/Viral 的な効果が出るコトもないまま、最終的には失敗するようなコトになってしまうわけで。
Buzz/Viral 的な効果を狙って、結果的に何も起こらないケースは、よく見ていると、結構色々なところで見かけられるのだけれども、多くの場合、企画から世に出てくるまでに、上記のいずれかのパターンを通ってしまっているのではないかと思っている。ただ、コレは別に企業規模を問わないとは思うのだけれども、どちらかというと、大企業の方が、ステークホルダーが多いがゆえに、こういったケースに転じやすい可能性はあるのではないかと思い、今回、長々と書き連ねてみたわけで。
この一連のエントリーの最初の方で、大企業におけるソーシャル メディア マーケティング展開において、特に必要以上に意識しなくてはならない点は “規模” と “リスク” という二つの単語でまとめることができると書いたかと思うが、まさに “リスク” を恐れた結果、中途半端なアプローチになってしまい、最終的には “いっそやらない方がまし” な施策にスポイルされてしまっているわけだ。
これらは、とくに企業側の中の人は、しっかりと理解しておく必要があるだろう。なぜなら、中の人の立場として、つまり、実際にソーシャル メディア マーケティング施策をドライブしていく身として、こういったケースに陥らないよう、しっかりと戦っていく必要があるからだ。実際、施策を企画し、その後、実践に至るまでの過程で様々なステークホルダーを経由していくコトになるわけだが、その流れの中で、こういったケースに発展する可能性は、結構思ったよりも高い。
また、これも、この一連のエントリーの最初の方で書き記したかと思うが、いわゆる大企業におけるソーシャル メディア マーケティング戦略の “はじめの一歩”。この最大のポイントは、 “Internal Communication を徹底するコト” ではないかと思っている。今回挙げた 3 つのケースが、単純に Internal Communication を徹底するコトだけで回避できるかといえば、それは組織次第なトコロもあり、決してそう言い切れない部分もあるのだけれども、いずれにせよ Internal Communication が徹底されていなければ、往々にして、企画から実践に至るまでの過程で、施策の内容は変わってしまう可能性は高いだろう。
こうやって考えると、Buzz/Viral 型のアプローチが成功するか否かは、クリエイティビティ等のいわゆる Agency 側のスキルや実力もさることながら、ある意味、腹をくくった形で施策を実践するコトができるかどうかという、事業主側の本気度も大きく関係してくるのではないかと思っている。
途中で軸がブレないように施策を進めていけるかどうかは、最終的には、事業主側にゆだねられているコトを決して忘れてはいけないのだ。
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前回、そして前々回と、いわゆる大企業がソーシャル メディア マーケティングなるモノを展開していくにあたって、“まず傾聴戦略こそ重要なのではないか” というコトについて語ってみた。
実は、今回も、その延長になってくるのだけれども、具体的に “傾聴戦略” って、どういう風に考えればいいのか、というコトについて少し触れてみようと思う。
そういうわけで、今回のエントリーは、普段 “ソーシャル メディア マーケティングにおいて、(とくに海外における) 先行事例はあまり役に立たない” と言っているが、あえてひとつ事例的なモノをピックアップしてハナシを進めてみたいと思うわけで。
さて、この “傾聴戦略” なんだけれども、実は、コレは正直なトコロ、あまり目立たない、言い換えれば非常に “地味な” 戦略だったりする。実際、Twitter アカウントからの Tweet であったり、ブログのエントリーであったりといった、いわゆるソーシャル メディア上におけるアウトプットによる Buzz や口コミを直接的に求めているわけではないし、そもそも “聴く” という行為自体、それほど目立つようなモノではない。ともすれば “何もしていない” という風に誤解されがちだ。
そういうわけで、自身も、この “傾聴戦略” における事例というモノを、しっかりと知っているわけではないのだけれども、おそらくは誰も知らないであろうケースを取り上げつつ、語ってみようと思う。
昨年の 10 月下旬、ひとつの “企業オフィシャル Twitter アカウント” が開設された。開設されて以来、約 5 ヶ月。現在の Follower 数は 3,100 人あまり。ここまでの累計 Tweet 数は 105 と少ない。Tweet の内容は、別途開設されているブログからのフィードや中の人が発信する情報。そして、ReTweet が少々。Tweet 数は決して多いとは言えないし、フレンドリーな語り口でもない。そのため、傍目には非常に地味な印象なのだが、実は、これは “傾聴戦略” のひとつの形でもある。
実際、このアカウントの中の人は、随時 Twitter 上で、どんな会話が交わされているかをしっかり確認している。ソレは、TL を読んでいる、つまり Follow している人の会話だけを見ているわけではなく、自分たちのアカウントで Follow していない人の会話まで、色々と検索をしつつ、チェックしている。
こうやって、まず Twitter 上での話題を確認し、その中に、自分たちの関わる製品等に関して、たとえば困っていることや技術的に悩んでいるような会話を見つけ、(自分たちのできる範囲で) その解決策や手掛かりをブログに書いたり、あるいは Tweet したりする。
その際、中の人は、その会話の主に対して @ で Reply を返しているわけではない (ときどき、話題によっては @ で返すこともあるのだけれども)。会話をしているというわけではないが、Follower あるいはブログの閲覧者全員に、その情報が適切に届くように情報を出している。それは、困っていることや技術的に悩んでいるような Tweet をしていなくても、実際には困っていたり悩んでいたりする顧客は少なからず存在するであろうというコトを考えているからだ。
また、Tweet やエントリーに反映されないアクションも色々とある。たとえばある情報を掲載している Web サイトの記述に対して、なかなか理解できない、よくわからない、というような Tweet (決して Follow しているわけでもなく、@ で問いかけられているわけでもない) を見つけ、Web サイトの記述をわかりやすく直したりするようなケースも少なからずある。
直接問いかけられているわけではない。あくまでも Twitter 上における会話を “聴く” コトに専念し、その状況に応じて的確なアクションを取っているに過ぎない。別に “みなさんを積極的にサポートしています” というコトを声高にアピールするわけでもないし、“何でも訊いてください” というような窓口的な役割を打ち出しているわけでもない。そもそも、この Twitter アカウントはサポート窓口では決してないし、サポートはサポートで、当然 (ソーシャル メディア上ではないトコロに) 専門の窓口が存在する。ただ単に、中の人が、Twitter 上で交わされている会話を “聴く” コトに専念し、その中の人 (当然サポートを担当しているわけではない) ができる範囲で、顧客に役立つであろう情報を提供しているという形だ。
そういった活動が徐々にカタチとなっているのか、少なく、かつ淡々とした Tweet をしているだけのアカウントの Follower は、急激ではないが、確実に一定のペースで増加している。コレは中の人の地道な努力の結果でもあるだろう。
決して目立とうとしているわけではない。むしろ Follower によっては、半ば空気のような存在になっているかもしれない。だが、その空気のような存在が、あるとき、自分にとって、ふと有益な情報をもたらしてくれる。こういったひとつひとつの小さなコトの積み重ねが、やがて “エンゲージメント” や “絆” という言葉に昇華されていくのだろう。そして、コレは “聴く” というコトをおろそかにしては、決して実現し得ないと思うのだ。
Buzz や口コミを求めるコトは、決して間違っているとは言えないのだが、これもひとつのソーシャル メディア マーケティングの実践例なのではないかと思うのだ。
前回も触れたように、企業規模が大きくなればなるほど、直接的に顧客の声を聴くコトができる機会が少なくなってくる傾向にある。また、実際聴くコトができる人間も、数限られてしまうコトになりがちだ。
そういった企業がソーシャル メディア マーケティングを始めていく場合、今回取り上げたようなアプローチも十分考えられるのではないかと思う。実際、コレは、いわゆる大企業で実践されている例だからだ。
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あまり意識はしていなかったのだけれども、この一連のエントリーは、週刊化してきたような気がする… (もう少しペース上がると思ってたんだけどな…) 。
さて前回は、“規模の大きな企業や組織が、ソーシャル メディア マーケティングの世界に入り込んでいくための意味” というのがテーマ。
そもそも、規模の大きな企業や、組織にとって、現在ソーシャル メディア マーケティングがホットに語られている業界のごくごく一部で声高に叫ばれている方法論自体、実践したところで、ほとんどが “割に合わない” ケースになると書いた。
実際、ソーシャル メディア マーケティングを考えるにあたって、ソーシャル メディアを、単に自分の発信する情報を拡げる “メディア” だけとして考えてしまうと、その “割に合わない” 感覚は、一層強く感じられるのではないかと思う。コレに関しては、以前言及したコトがあるので、もし読んだことが無い方は、一度目を通していただければと…。
ソーシャル メディアをメディアとして考えないのであれば、では、ソーシャル メディアを、そしてソーシャル メディア マーケティングを、自分たちの戦略の中に、どう位置付ければよいのか…。ソレに対する自身なりの解が一つ。ソーシャル メディアを “社会をのぞく窓” として考えるというコトだったりする。実際、まだまだ規模としては大きくはないものの、ソーシャル メディアの中から、いつでも顧客の声を聴き、知るコトができる機会が得られると考えるだけでも大きい。しかも、よそ行きの言葉ではなく、ものすごくストレートな意見を聴くコトができるわけだ。
コレは、企業や組織の規模が大きくなってくればなるほどメリットとして大きい。なぜなら、大きくなればなるほど、直接的に顧客の声を聴くコトができる機会が少なくなってくるし、実際聴くコトができる人間も、数限られてしまうからだ。
・・・というわけで、もう少し、この “聴く” というトコロにフォーカスしてハナシを進めてみようと思う。
このブログでも、たびたび紹介しているし、もはや、このブログを読んでいる方の多くは既に読んでいらっしゃるであろう「グランズウェル」に記されている 5 つの戦略。その中で一番最初に記されているのが “傾聴戦略” であるように、実際 “聴く” コトこそ、非常に大事だったりもする。
ただ、実際に語られてはいるものの、なかなか “聴く” というコトを意識した戦略自体、今の日本のソーシャル メディア マーケティングの世界では出てきていないのが現状ではないかと思う。
ソレは、これまでソーシャル メディアに携わってきている多くの人たちが、ある意味間違っているとわかっていつつやってきたコトだと思うのだけれども、そもそも “ソーシャル メディア マーケティングをやるなら、まず自分たちがソーシャル メディアの世界に入っていかなくてはならない” というコトを声高に語りすぎたのではないかと。
いや、もちろん、ソレは非常に重要だし、もはや企業サイトが目的地と言えなくなってきつつある昨今、企業が自らソーシャル メディアの世界に出向いていくのは、ある種必要に迫られた選択ともいえる。
ただ、ソーシャル メディア マーケティングというのは、別に企業がわざわざソーシャル メディアの世界に入っていかなくても、つまりブログを立てたり、公式 Twitter アカウントを設けなくても、何らかの形でできるのではないかと思うのだ。そして、ソレが “傾聴戦略” なのではないかと思うわけで。
極端な話、無理に自分たちのアウトプットをソーシャルメディア上に求めなくても、たとえばソーシャルメディアで “聴いた” 声というモノを、どれだけ業務上のアウトプットに還元するかを考えるかだけでも重要ではないかと思うのだ。ソレは、ひょっとしたら自社製品の改善・改良なのかもしれない、あるいは業務プロセスや営業方法の見直しという形になってくるかもしれない、もしくは Web サイトを作りかえるといったような、小さいけれども直接的なモノなのかもしれない。いずれにせよ、無理やりアウトプットをソーシャル メディア上に求めなくても、できるコトは数多くある。
そして、おそらく、これからソーシャル メディア マーケティングに足を踏み入れていくコトになるであろう “大企業” は、まず、この可能性から考えていく方が良いのかもしれない。正直なトコロ、この “聴く” というコトができない限り、その後に続いてくるソーシャル メディア マーケティング施策は、まず形にならないと見ていいだろう。
「グランズウェル」では、“傾聴戦略” に続いて “会話戦略” について語られており、コレは企業が、まさにソーシャル メディアの世界に足を踏み入れて、実際にソーシャル メディアの世界にいる顧客たちと直接的にコミュニケーションを取っていくというコトになるのだけれども、この “会話戦略” の前提にあるのが、“まずは聴く” という発想。つまり、“傾聴戦略” ができていないと成立しないわけで。
実際、ソーシャル メディア マーケティングの話になると、やれ “対話” だ、あるいは “インタラクティヴ” だって、話になってくるのだけれども、これらをちゃんと行っていくにあたって、まず “聴く” というアクションをどれだけ重要視できるかがカギになってくるのかもしれないと思っている。おそらく、これまで企業の中で、コミュニケーションに携わっている人は、得てしてメッセージを “投げる” というコトだけしか考えていないのではないかと思うのだけれども、とくにソーシャルメディアの場合、“投げる” 前に “受ける” もとい “聴く” というアクションが伴ってくるのだ。
“話してから聴く” というのと “聴いてから話す” というのは、一見似ているようで、実はものすごく異なる。コミュニケーションのはじめの一歩を “話す” にするのか、 “聴く” にするのか…。どちらが先になるかで、ソーシャル メディア上での、その企業のコミュニケーション スタイルが決定されてくると思ってもいいだろう。そして、おそらくは後者の方が、ソーシャル メディア上で受け入れられやすいはずだ。
よく言われる “大企業” がソーシャル メディア マーケティングに対して尻込みをしている理由、そして、この一連のエントリーで言及している “リスク” というモノは、実は、よくよく考えると “ソーシャル メディア上で話す” という行為に対して関わってくるモノではないかと思う。
そう、話せなければ話さなくてもいい。ただ、“聴く” だけでも良いし、むしろ、話すよりも “聴く” コトの方が、はるかに重要だ。
“まずは話してみる” ではなく “まずは聴いてみる”。コレは、少なくとも今までソーシャル メディア マーケティングについて語られている意見の、ある意味逆を行くモノなのだけれども、いわゆる “大企業” において、ソーシャル メディア マーケティングを考えていくのであれば、このやり方になってくるのではないかと思う。
周りが話し始めたからといって、つられて焦って話し始めるよりは、まず自分たちが “聴く” コトができる状況にあるのかというコトをしっかり確認した方が良いだろう。聴かなくては、何も始まらないのだ。
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